たまたま近所のサーキットで色々なバイクの試乗会があるのを知ったので、参加してみました。自分のバイクが長期入院中なので、ちょい乗りだけでも気分が紛れます。
今回の試乗会に用意されていたのは様々なメーカーから17車種で、狭めのサーキットを2週できます。人気の車種はたくさん人が待っているので、不人気のものを片っ端から乗る事にしました。
- こちらはこの時点で感じた、あくまで個人的な感想ですのでご了承下さい。
1992 BMW R100R
先日の記事にも書きましたが、まさかこんな所で乗れるとは思いませんでした。
期待に胸を膨らませて乗ってみたのですが、結果は「?」という感じでした。これが経年劣化というものでしょうか、あらゆる動きが重いし、渋い。もともと軽いバイクではありませんが、そういった車体の重さではない重たさが、ずっと付きまとっていました。きっと整備すれば改善されるでしょうが、この状態で走っていては幸せにはなれない気がしました。アクセルも重かったし(せめてここぐらいは整備しておいて欲しかった)。
コーナーではタイヤが軽くズリズリと滑っていましたが、抜群の安心感はさすがBMWといった所。でも、何か物足りない。きっと当時から乗り続けていたら愛着が湧いて走っていても楽しいのかもしれませんが、今あえて購入するとなるとこの半端さがひっかかります。エンジンもスタイルも好きなんだけどなぁ、やはり期待しすぎてはいけないようですね。
2002 Ducati Monster 900
初のモンスターにワクワクしながら跨がります。乾クラのジャラジャラという音とデスモのメカノイズ、この壊れそうなドカサウンドがたまりません。
ポジションは調整されてて、とても乗りやすかったです。コーナーも軽い車体でスイスイと曲がるし、アクセルをひねれば気持ちよく加速していく。ただ絶対的なパワーは今のバイクには敵わないので、このテイストが好きでなければ物足りないかもしれません。
しかしこのサウンド、長距離はちょっとしんどそうです。峠やサーキット、近距離ツーリングだと、きっと楽しいバイクだと思いました。
2012 HONDA NC700X
燃費が40km/L前後で50馬力の水冷ツインエンジン。
跨がると、そこには苦手な電子式メーターが。エンジンをスタートさせると、とてもツインとは思えないほど振動はほとんど感じません。走ってもまるでモーターの様にスムースなので、マルチじゃないの?と思うほど。
色々研究して進歩した結果なんでしょうけど、全てが可もなく不可もなくという感じで、乗っていてワクワクしませんでした。
さらにガソリンタンクはリアシートの下なので、荷物を積載してると給油時にいちいち降ろさなければなりません。こういうタイプのバイクって長距離も移動できるから、何を意図してそんな事にしたのでしょうか。
2012 HONDA INTEGRA
デュアルクラッチを採用し、ATモードとMTモードの切替が可能な669ccのビッグスクーター。
MTといっても「シフトアップ/ダウン」スイッチで変えるだけで、最初は楽しくてガチャガチャいじっていますが、結局スクーターポジションなので面倒になってATにしてしまいました。
それでいてコーナーの途中で勝手に変速されたり、思ったようにコントロールできません。「いやいや、このコーナーはこの速度で走らなきゃ」とバイクに指示されているようで、なんだかなぁです。このテクノロジーをどう活用するのか、イマイチ見当がつきませんでした。
2012 YAMAHA TMAX 530
きっと単にビッグスクーターが楽しくないんだろうと、あまり期待せずにヤマハのTMAXに乗ってみたところ、先ほどのインテグラとは全然違う事に驚きました。
TMAXは530ccで、インテグラとは約140ccの差があるにもかかわらず、こちらの方がパワフルに感じます。ギアや乗り味の違いだと思いますが、これはとてもワクワクするバイクでした。「オートマチックで、走りのエキサイトメントを堪能する」とヤマハのサイトにあるコピーは、まさにその通り。これならワインディングも楽しく運転できる気がします。
具体的に「何が違う」と説明するのが難しいですが、バイク乗りの気持ちを良く分かった設計がされているんだろうなと、つくづく感心しました。
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