今回は甲子道路を走ってきたので、ご紹介したいと思います。

甲子山を挟んだ下郷町と西郷村を結ぶ、23.3キロメートルの道路です。道幅は十分に広く、また舗装も綺麗です。

このエリアは険しい峠に阻まれ通行不可能となっていましたが、2008年9月21日に甲子トンネルを含む区間が開通し、自動車通行不能区間が解消しました。残された下郷町内のおよそ2.6 kmの区間も2019年3月25日に開通し、全線が開通しました。

トンネル内の右側に、使われていない分岐が見えます。2002年7月の台風6号による豪雨により別トンネル付近地下で地すべりが発生したため、トンネル2つと橋梁2つを破棄し、このトンネルの途中から分岐させ、旧ルートの南側山中をカーブで貫く新しいトンネルを作ったそうです。2006年4月3日に開通しています。

甲子道路の要となる「甲子トンネル」は、通行不能だった甲子山（標高1549m)を貫通する福島県で一番長いトンネルです。このトンネルが開通することで中通りと会津地方の往来が容易になり、観光路線としても重要な役割を果たしています。

平成23年3月にトンネル内で路面の隆起が確認され、応急的な工事も行われましたが隆起は収まっておらず、平成30年から本格的な改修工事が実施されています。

この辺りの開けた景色は、本当に気持ち良いです。

甲子道路（国道289号線）西郷村から下郷町へ